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3Tホイール②

前回予告した様に
「メルキュリオ・リミテッド・ステルス60・CS(セラミックスピード)がリリース予定です。

なにかと話題になるセラミック製ベアリング~

バイク用ベアリングに使われるセラミックは「窒化珪素」が多く~

元々は珪素、「ベアリング」の素材と最近料理によく使う
「シリコンスチーマー」も同じ親から生まれたのです。



セラミックベアリングについて考えて見ましょう!?

「何」が利点か?

「回転」が軽くなる・・・なぜでしょうか?

現在国内で自転車用に流通している多くのモノは
「ハイブリッド球」です~

ボール自体に硬度が上がっているから変形しない
だから、回転が軽くなる(以前どこかで聞きました)
どのくらいの差があるのでしょうか?
もちろんレースも硬くないと駄目ですが・・・。

硬度があるとう利点として「たわみ」が少なく真球に磨き上げるのに
適しているのです。
「G3」という等級は「JIS」が設定している最高級の精度です。
しかしながら、これ以上精度があっても「G3」のままなのです。
「G3」以上のセラミックボールがある(?)という話も聞きます~興味ある話ですね。

特性として焼き付きにくく、オイル(グリース)レスでも可能という商品もあるみたいで・・・。
(理由はよく知らないのですが・・・)

ここまで書くと、良く知っている方は「グリース」を使わないから
だよと言いたくなりますネ!(回転が軽いのは)。


実はここまでの多くは受け売りの話で、あまり重要ではなく
ここからが本題といって良いでしょう。

硬さが売りの、フルセラミックボールベアリングになると割れやすく
(ハンマーでキツく叩くと割れます~靱性が低い為)
力のかかる場所には不適合(?)、使えてディレイラーの
プーリーくらいかも?とセラミックベアリングを扱う
代理店に方が申しておりました。

セラミックベアリングはで熱膨張が通常の金属製品に比べて
優れていて、高温になるエンジン内で使われるにのに適していると
思います~自転車ではそれまで熱くならないでしょう!?

真円度が高く回転がスムーズであるという歌い文句も
ありますが、クローム球でも同じ等級のモノがあるはず?

重量が「軽い」~そう「窒化珪素のフルセラミック」であれば・・・?
手元のサンプル(フルセラミック)は同じサイズで、確かに「数g軽い」のです。
レースまでフルセラミックです~
クローム球の比重は「7.8」
窒化珪素は「3.2」・・・半分以下になるはずなのに???
バイク用のハイブリッドセラミック球は「黒っぽい」ですよネ!
フルセラミックは「白い」ではありませんか?
もしかすると「白い」セラミック球は窒化珪素ではないのかも?
画像で見る「窒化珪素球」は「グレー」なんですよ!
じゃあ「白い」のは?・・・となると
包丁などで使われている「ジルコニア・セラミック」では?と思うのです。
「ジルコニア」なら「窒化珪素」に比べて靱性が高く実用的かと考えられます・・・
しかも比重は「6.0」、手元のサンプルも「白」くて若干軽い~条件が合います。
昔、奈良のチェーンホイールメーカーのエンジニアがチェーンリングに耐えうる
セラミックにすると「鉄」くらいの重さになるから採用できないとコメントして
いたのを、憶えています。

左から「クローム球」、「ハイブリッドセラミック球」「フルセラミック」です。
「クローム球」が実測23.1gです~比重「7.8」なので、「ジルコニア」~比重「6.0」
に当てはめると、23.1g×6.0÷7.8=17.76gになりますネ!?
右端のフルセラミックが実測17.0gなので、「ジルコニア」だと推測されるのです?
3Tホイール②_e0253769_2056537.jpg3Tホイール②_e0253769_20571164.jpg3Tホイール②_e0253769_20572728.jpg

箱には「フルセラミック」と書いてあるだけで材質は分かりません~「BB30」用のベアリングです。
3Tホイール②_e0253769_2154743.jpg



話は戻って、「グリース」を使わなくても良い・・・


「グリース」は滑りを良くする反面、その粘度によって
(回転)抵抗になっているのです。
じゃあ、なぜセラミックでは「グリース」が必要ないのか?
「オイル」も必要ないのか?
セラミックに適した「ケミカル」はあるのか?

その前に本当に「グリース」は必要ないのか?
某外国の自転車部品メーカーの日本代理店が
自社のセラミックベアリングを使っているモデル
(レースも硬いとのこと)はオイルレスでも大丈夫
です~とのコメント!(ただし使った方がイイみたい)
無しで使うと、「ゴ~」って音が響くとオーナーが申して
おりました~
力が「音」に変換されているという事はその分は、わずかですが
「パワーロス」と考えて頂いて宜しいかと・・・
せっかくの低い回転抵抗(わずか)が台無しになります。
運動エネルギーは伝達途中に「音」や「熱」に変換されると
最終的に伝わるエネルギーは少なくなっているのです。

お寺で「鐘」をつくと、そのエネルギーで「鐘」自体が揺れるのですが、大半が
「ゴ~ン」という「音」に変換されて、あまり揺れないという現象で分かりますネ?

抵抗でみなさんが良く知っているのは
摩擦抵抗~この場合は転がり抵抗かな!?
ボールとレースが当たって発生する抵抗と「グリース」の
関係はどうなっているのでしょう?
無負荷では軽くても、実際の使用加重では?

この辺りの関係を明確にしていくと、使用するトコロで
セラミックの重要性が分かれてくると思います。

結局、問題は解決されていないンですが・・・。

   -----つづく-----
by hattorisports | 2013-03-17 20:00 | 3T(スリーティ)
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