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3Tホイール④

3Tホイールに使われている、スポークは基本「サピム」製です~
メルキュリオLTDに使用されているのは「CX-RAY」
抗張力に耐える軽量スポークで有名です。  
3Tホイール④_e0253769_20311317.jpg3Tホイール④_e0253769_20312256.jpg

「サピム」の通常スポークの引張強度は1mm平方当たり
1000N(ニュートン)くらいなのに対し「CX-RAY」は1600Nもあるのです。
製品の強度が1.6倍あるならば、通常と同じ強度の製品を作るならば
計算上、その分軽くできるのです~通常「8g」のスポークを「5g」まで
軽くする事ができるのです。
(強度の数値はカタログから引用しています)
しかしながら、それらのスポークで組み上げたホイールが同じ強度に
なるとは限らないので注意して下さい~製品の「伸び」で変わってしまうのです。

因みに「CX-Super」なるスポークは引張強度が3040Nらしく(1本3.6g~本当?)
最強のスポーク(?)かもしれません~でもその分細く軽く仕上げているから
ホイール自体が強くなるという話ではありません。
Piller社のMega Liteも1本4g以下のスポークですが、同じ長さで実測すると
どちらが軽いのでしょうか?





久しぶりにベアリングの話ですが~
左が通常球ベアリング、右がハイブリッド球ベアリング
どちらもシールを外した状態です。 チェントの「BB」用です。
3Tホイール④_e0253769_20321564.jpg
よく見ると左は金属リテーナー、右は樹脂リテーナーなのが分かります。
ハイブリッド球には樹脂リテーナーを使っているモノが多く見られます。
(シマノのBBに使われているベアリングのリテーナーも樹脂製ですが・・・)
両方ともオイルレスで回転させましたが、通常品は滑らかさに欠きます~
(ボールの等級の差が感じられるのでしょう~)
ハイブリッド球は滑らかで、回転具合は通常品より回ります~
(無負荷での回転持続時間)
負荷がかかると、どうなるのでしょうか?
面白いのは、よく見るとハイブリッド球ベアリングの方は、ボールの数がひとつ少ないのです~
それと、リテーナーが樹脂なので通常品より「重量」が軽いのかもしれません!?

おまけ~同じサイズで「N」(仮称)というベアリングです。
オイルレス無負荷ではハイブリッド球より回る気がします~
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それでは、もうひとつ!   ~「BB30」用のベアリングです~
左は通常球ベアリング、右はハイブリッド球+フルセラミックレース+ポリアミド(ナイロン)リテーナー(だと思う)
ボールがフルセラミックではないのはBB部分の荷重ではもたないのかも???
オイルレス無負荷での回転は、「回りすぎる」の一言!?
3Tホイール④_e0253769_20331235.jpg
通常品はBBカップに挿入されている状態です~
ボールの数は同じです~回転の軽さはどこにあるのでしょうか?

フッ素樹脂を使ったリテーナーがあれば、より回転が軽くなるかも?
フッ素樹脂は摩擦抵抗が極めて少ない素材という利点がありますネ!?
by hattorisports | 2013-04-03 21:00 | 3T(スリーティ)
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